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HASATANI SATOSHI



僕達を隔てているのは本当に言葉だけなのだろうか。 初めてイタリア人と和気藹々となれたのが湖畔の街であるメイナで互いの国の「汚い言葉」を教えあった時だった。 だけれどそれらは決して使われる為のものではなく、異国の人間同士の関係の入口として、そして会話の糸口として必要なものだったように思う。 イタリアの皆と一緒に作品をつくる様になって三年目、過ごしてきた時間が長くなるにつれてコミュニケーションもそれなりにとれる様になったきたのだけれど、過日、居酒屋で皆とお酒を飲んでいた時に、イタリアにおいてボディランゲージがいかに大切かという話を彼らはしてくれた。 教えてくれたその身体言語は、思わず笑ってしまう様なものや、その表情は日本人の顔の薄さじゃとてもできないよなといったものまで多種多様で、彼らがいうには言葉がなくともボディランゲージがあればイタリアでは生きていけるということらしい。三年という時間があったからできた話だと思った。 新しい言語をつくりだす様なイメージで日々リハーサルをしたり皆と過ごしているけれど、僕達を隔てているのは本当に言葉だけなのだろうか。 未来が拓けていくようにあともう少し。劇場でお待ちしています。

MUM & GYPSY 10th anniversary year

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